学ぶときの気持ちのあり方について

初心忘れるべからずといいますが、学ぶときに一番大事な心構えは、「自分はできない。未熟である」ということを自覚することだと思います。
というか、学ぶ前提として、「できないから学ぶ」のであり、自分はできると思っている人が、学ぼうとする気持ちが低くなるのは当然であるからです。
しかし、習ってから少しできだすと、「自分はできる」という気持ちが出てきて、学ぶ姿勢を曇らせるということがありがちです。そうすると、気持ちが自分の学びや他の弟子の良いところに目がいかなくなり、自分が他人より優れているところばかり探すようになります。そうなっては、そこから自分が爆発的に成長することも、他人を指導することもできなくなります。
しかし、できないことで気持ちが落ち込む人や、イライラする人もまた多いので、その場合は、「できる」と思うことも大切だと思います。
両者に共通して指導できるとすれば、「今何ができて、何ができない」かを明確にしてあげることです。このことで、意識をより自分と学びについて向けられるようになり、初心に戻れるようになるかと思います。